スムっと



「突発的に、行く宛もなく飛び出した言葉がこの世界には雑多に存在している。人はその言葉を発したことさえ忘れ、無責任にしている。

声は見えない。そして消える。しかし確かに存在し、相手に届く。相手に届けば、それは消えない。

音の記録は、その時その場所にその人が確かに存在した証である。その事実は決して消えない。

演劇は言葉を声で伝える。

それは偉人のものかもしれないし、社会の声かもしれないし、はたまた過去のものかもしれない。言葉に思いをのせ、観客の心に残す。これが演劇の力。」


 演劇に関するコラムを...と言われ、スマホのメモや手帳に何か良い引用文を自分は残していなかっただろうかと探しました。どうせなら自分の言葉なんかより、自分が感動した言葉をこれを読む人に共有したいなと思ったんです。そうして見つかったのが上の言葉でした。これ、野田秀樹さん作・演出の『フェイクスピア』を観劇した後のメモとして手帳に残っていたもので、見たら自分がかなり感動していたことを思い出しました。恐らく、特典として付属していた野田さんのインタビューを聞いて書き取ったものかと。自己解釈がだいぶ入っていると思いますが。


 『フェイクスピア』では言葉が命を吹き返す瞬間がありました。言葉に重みがぐんっと増すその瞬間、世界に引きずり込まれました。あぁそうかこの言葉たちは、こうして生まれたのかとハッとしました。脚本の中のリアルを感じました。


そして『a Bruschetta』の中のリアルを描き出すことが今回の演出としての目標です。


短いですが、作文は昔から苦手なのでこの辺で終わらせていただきます。

今、演劇祭に向けて劇を作り上げているときに、この感動を思い出せてよかったです。

『フェイクスピア』詳しいことは話せませんが、グワっとします。機会があればぜひ。


福岡学生演劇祭2024実行委員会
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